標治法(ひょうちほう)とは、
症状があるところに対して治療をすること。
いわゆる「痛いところに手をあてる=手当て」と言っていいでしょう。
たとえば肩が凝っていれば肩に、腰が痛ければ腰に、
鍼を打ったりお灸をすえたりすることです。
これにより痛みや凝りが緩和されたり、症状が改善されていきます。
このような患部の治療、局所治療を「標治法」といいます。
ところが局所治療だけだと、その時はいいのだけど、
わりと早く症状がぶり返しやすいのです。
そこで登場するのが「本治法」。
本治法(ほんちほう)とは、「本=根本的なこと」を治療する、という意味です。
では「本」とは?
わかりやすくいうと、その人の体質や体の傾向のようなものです。
なぜそのような症状を引き起こしてしまったのかということの、
より深い原因ともいえます。
患者樣の体質や傾向を知るために、
どのようなことが体の中で起きているのかを
東洋医学的に分析し治療をします。
「本治法」を行うことにより、
局所的な症状もより効果的に改善していきます。
また「本治法」のみで、局所の症状がとれてしまうことも多々あります。
そして問題となる症状が再発しにくい体を作っていくことができるのです。
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