背面の首から肩にかけての筋肉を見てみましょう。下の図の左側が浅い層で、僧帽筋があります。
その下に肩甲挙筋、菱形筋があります。
首の部分のさらに奥にあるのが、後頭下筋群で、大後頭直筋・小後頭筋・上頭斜筋・下頭斜筋の4つの筋肉からなっています。
後頭下筋群は、頭の骨と首の骨をつないでいる筋肉です。
首のこりといっても、浅いところの僧帽筋がこっている場合もあれば、深いところの後頭下筋群のこりの場合もあります。
特に首のつけねの奥深いところのこりを感じる場合、後頭下筋群のこりが考えられます。
スマホを使用時、頭を前に倒した姿勢を続けると、後頭下筋群は引っ張られた状態になり負担がかかります。
パソコンやデスクワークでの姿勢の悪さも、後頭下筋群に負荷がかかります。また目の動きとも関係する筋肉群のため、
目の疲れから「こる」こともあります。
後頭下筋群は深いところにあるため、マッサージや指圧ではなかなか届きにくい場所。
それこそ鍼治療が得意とするところ、表面からでは届きにくい深いところにも刺激を与えることができます。
簡単にできる後頭部のツボ刺激の方法をご紹介します。 後頭部を親指で押さえます(写真左)。親指で押さえたまま頭を左右・前後に倒します(写真中央・右)。 この時指をしっかり固定すると、首の奥の方まで刺激が伝わります。
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