マッサージを受けて、その時は気持ちがいいのだけど、
またすぐにもとどおり、ということはありませんか?
なぜでしょう。
首肩こりを例にとってみていきます。
こっているところをマッサージされると、とても気持ちがいいものです。
血液の循環がよくなることで、老廃物の流れがよくなり、
硬くなっていた筋肉もほぐれていくわけです。
ところがしばらくするとまた首肩こり!
確かに局所をマッサージされれば、その時は楽になります。
ところが、首肩こりを引き起こす要因を持ったままなわけです。
その要因とは?
デスクワークやスマホばかりしていると、首が前にたれ、猫背になりがち。
猫背になると背中側の筋肉は、いつも引っ張られ緊張していることになります。
また、片方の肩ばかりで荷物を持つ、いつも同じ方向に足を組むなど、
気づかないうちに偏った使い方をしていることがよくあります。
どちらかの肩だけこるという人は要注意。
同じ姿勢をとって仕事などをする場合は、
時間をみはからってストレッチをしたり、軽く動いたりしましょう。
もちろん家でもストレッチして下さいね。
偏った使い方をする人は、バランスよく使うよう気をつけましょう。
こればかりは自分で意識して改善しない限り、良くなりません。
これは「血液の循環が阻害されやすく、筋肉が硬くなりやすい体質」ということです。
※参照:瘀血(おけつ)
慢性的な肩コリの人は、瘀血(おけつ)体質の人が多いようです。
瘀血(おけつ)体質を改善しなくては、肩コリが楽にならないでしょう。
目の疲れから肩がこるということがよくあります。
OA機器を使用することがますます多くなってきた現代人は、
目を非常に酷使しています。
目が疲れると、頭部の血液循環が悪くなり、頭痛がすることもよくあります。
そして首や肩の循環も悪くなり、筋肉も硬くなります。
肩周辺だけでなく、目の周り、頭部、首、腕、背中の循環を改善することが重要。
また目の働きは、東洋医学では五臓の「肝」「腎」が主に関係しています。
「肝」「腎」の機能を向上させる治療を同時に行います。
※参照:五臓六腑「肝・胆」「腎・膀胱」
体が冷えると、体がこわばり肩が上がり首をすくめ背中を丸くし、筋肉を硬くしがちです。 すると血液の循環が悪くなり首肩もこってきます。
背中には内臓のつぼがたくさん並んでいます。
西洋医学的に病気と診断されたわけではないけれど、
内臓が疲れていたり、弱っているという人はたくさんいます。
その反応が背中に現れるのです。
背中のこりから肩がこる、または肩こりを助長させるということがあります。
何らかの疾患のため首や肩がこる場合もあります。その場合は必ず専門医に診てもらいましょう。
ストレスがあると、知らず知らず筋肉を緊張させてしまいます。 また、その緊張がまたストレスを増加させるというように、 ストレスは悪循環を繰り返しやすいのです。 それをどこかで断ち切りたいものですね。
copyright 一般社団法人女性の鍼灸 womens-acupuncture