通常それほど大きな痛みはありません。ちょっとチクッとする程度で、ほとんど痛みを感じないこともあります。鍼治療で使用している鍼は、注射針よりずっと細いものです。(注射針の太さは通常0.5mmから1.0mm、鍼治療用の針の太さはよく使われるものは0.14mmから0.24mm程度)
また注射はいきなりブスっと刺しますが、鍼治療では鍼管という管の中に針を入れ、針の頭をトントンと軽く叩いてやさしく刺入するため、痛みが少なくなります。(中国針は、通常鍼管を使わずいきなり刺します。)
鍼灸治療は、肩こり・腰痛だけでなく、婦人科疾患・内臓疾患・自律神経疾患・神経疾患などさまざまな症状に有効で、WHOでもその効果が認められています。WHO鍼灸治療適応症をご覧ください。
ほとんどの鍼灸院が、使い捨ての鍼を使用しています。ご安心ください。
お灸の温度は調節できます。やけどにならない、適温で気持ちいいくらいで行うことができます。お灸のあと皮膚が多少黄色くなることがありますが、数日で消えます。
特にはありません。緊張せずに、楽な気持ちで受けてください。治療中、寝ていただいてもかまいません。(多くの患者さんが深い眠りについています…)
治療前1時間くらいは食べないほうがいいでしょう。なぜなら、食事をしてすぐは、消化活動のために胃や腸に血液が集中します。鍼灸治療は全身すみずみまで血流をよくするものなので、消化活動の負担になったり治療効果を半減させてしまうこともあります。
また極度の空腹も、低血糖でクラッとしてしまったり気分が悪くなることもあるので、ご注意ください。
治療後すぐに食べるのではなく、少し落ち着いてからとってください。通常、治療が終わって着替えて帰る準備をして、外に出てまたは家に帰って食事をするとなれば、治療後すぐということにはならないので、あまり気にしなくてよろしいかと思います。
お風呂に入ることは問題ありませんが、少し軽めにしてください。 ある患者樣の例ですが、鍼灸治療の次の日、すごく身体がだるくなるというのです。よくよく聞いてみると、鍼灸治療当日もっとよくなろうと思って、いつもより長く(通常30分のところ90分くらい)お風呂に入ってたそうです。オーバ-ワークということです。
あまり予定をいれず、ゆっくりお過ごしください。鍼灸治療は、受けている間だけでなく治療後も身体が変化していきます。その効果を十分出すためにもゆっくりしてください。
それは目的によります。
ギックリ腰や捻挫、寝違えのような急性症状の場合、はじめは集中的に治療し、落ち着いてきたら治療の頻度を下げていきます。
根本的に体質改善したいということであれば、1~2週間に1回くらいの割合で定期的に治療を受けます。定期的に受けるということが体質改善には重要です。
疲れを癒すため、リラックス目的ということであれば、ランダムに受けていただいてよろしいでしょう。
向き不向きというのはありません。基本的にどのような方でも受けていただけます。ただ、極端に鍼がこわい、お灸(火)がこわい、人にさわられるのが苦手というような方がいらっしゃいます。そのような方は、何か別の要因があるのだと思いますが、無理に鍼灸治療はおすすめしません。
副作用はありません。ただ治療後にだるくなったり、眠くなったりすることがあります。これは瞑眩(めんげん)といって、鍼灸治療後の好転反応(身体が良くなる前に一時的に悪くなったようになる反応)です。時間がたてばおさまっていくのでご安心ください。また、体が敏感な人の方がこのような反応が強く出るようです。そういう方には、軽い刺激で治療を行っています。
クセにはなりません。体は自分にとって気持がいいこと、必要なことは、もっとやってほしいと感じます。でもこれはクセとは違い、体からの健全な要求といえます。また、治療を続けていき次第に体が良くなってくると、自然と治療頻度を減らしても大丈夫になります。
はい、生理中でも受けられます。生理は病気ではありませんので問題ありません。
生理痛・子宮内膜症・子宮筋腫などの婦人科疾患がある方は、生理開始の1~3日くらい前に鍼灸治療を受けると、より効果的です。
また生理痛がひどい場合、生理が始まって痛みが強くなってから治療をするより、生理が始まる前に治療をする方がはるかに生理痛が軽減します。
はい、受けれます。ただし、安定期に入ってから(妊娠初期3カ月以降、また個人差もあります)となります。妊娠前から鍼灸治療を受けていて、妊娠中も鍼灸治療を受けていると安産の方が多いですまた逆子予防にもなりますし、逆子だとわかった場合も、すぐに対応できます。
はい、逆子治療に鍼灸がよく使われます。気の流れを整え、子宮の状態やお母様の状態を良くすることで、赤ちゃんも本来の居心地のいい位置に自然に移動するようです。
はい、できます。何らかの疾患で病院に通われている方は、担当医師に相談してください。許可がでれば問題ありません。西洋医学と鍼灸治療を併用することで、より効果が上げられることもあります。
はい、必要です。国家資格の、鍼師、灸師、あん摩マッサージ指圧師という3種類の資格があります。資格を取得するためには、指定を受けている専門の教育機関で3年またはそれ以上教育を受け、国家試験に合格してはじめて資格が得られます。
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