ストレスとは、外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態のこと。
外部からの刺激には以下のようなものがあります。
●環境的要因:天候や騒音など
●身体的要因:病気や睡眠不足など
●心理的要因:不安や悩みなど
●社会的要因:人間関係や仕事など
日常の中で起こる様々な変化=刺激が、ストレスの原因になります。またストレスは不快
なことや辛いことだけでなく、
うれしいことや喜ばしいことも変化=刺激ですから、ストレスの原因になります。
ストレス要因が適度で自分で対処できたり、主体的に対応できる場合は、達成感や自分自身の成長などよい結果につながることもあります。
しかしストレス要因が強すぎて心や体がうまく反応できなかったり、 ストレス要因が自分にとって不快で辛いものの場合は、強いストレスとなります。
強いストレスが起った場合、心や体にさまざまな反応が出ます。
ストレスの反応は大きく分けて、心の反応・体の反応・行動面の反応の3つに分けられます。
●心の反応 | 不安、緊張、過敏、怒り、イライラ、抗うつ・・・ |
●体の反応 | 頭痛、肩こり、めまい、動悸、腹痛、心拍・血圧の上昇、不眠 |
その他さまざまな疾患(後述) | |
●行動面の反応 | 食事量の変化、飲酒、喫煙、買い物・・・ |
ストレスが原因と考えられる疾患はたくさんあります。代表的なものを上げてみます。
自律神経失調症、胃・十二指腸潰瘍、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、気管支喘息,過喚起症候群、 本態性高血圧症、狭心症、心筋梗塞、単純性肥満症、糖尿病、慢性蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症、 夜尿症、眼精疲労、眼瞼痙攣、メニエール病、顎関節症、不眠症、うつ病、・・・
ストレスは多かれ少なかれ誰にでもあるものです。ストレスを過度にためない、またストレスとうまくつき合っていくことが大切。そのためには「自分のストレスに気づく」ことです。ストレスチェックなるものはサイト上にいろいろありますが、それを活用するのもひとつの方法です。
また、食生活・睡眠といった生活の基本がどうかは、大きな目安となります。以下のような状態がある場合、要注意です。
●食事の時間が不規則
●食事の回数が不規則、一日一食、一日五食以上、など・・・
●食欲がない、または、あり過ぎる
●食事内容に偏りがある、偏食
●暴飲暴食
●間食が多い
●睡眠不足
●いくら寝ても眠い
●寝付きが悪い
●早く目が覚めてしまう
●朝起きてもすっきりしない、熟睡した気がしない
●睡眠時間帯が不規則、昼夜逆転している
●途中で何度も目が覚める
ストレスと関係する代表的疾患の自律神経失調症の目安です。
●手のひら・足裏がジト~と汗ばんでいる
※この段階だと多くの方が、この汗が自律神経と関係していると気づきません。
●手のひら・足裏に理由もなく汗をかく
※汗をかくのは暑いからと思っている方が多いです。
●手のひら・足裏がいつも汗をかいている。重症になると、手のひらから汗がポタポタたれたり、靴下がしぼれるほど汗をかくようになります。さすがに、何か変だなと気づきます。
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