交感神経と副交感神経、本来自分が意識しなくても、
状況に応じてバランスよく働いてくれるものなのですが、
このバランスがうまくいかなくなった状態が「自律神経失調症」です。
常にストレスにさらされ、交感神経ばかり優位に働いて、
副交感神経の働きが悪くなる、すると、
●リラックスしたいのにできない、
●眠りたいのに寝つけない、
●なんだかドキドキ動悸がする、
●暑くないのに汗がバーっと出る、
…
などの症状が出てきます。
逆もあります。
●やる気がおきない、
●何か身体が動かしにくい
●朝起きるのがものすごくつらい
●集中できない
…
これらは副交感神経優位の状態。
たとえば五月病。
3月4月は年度替わりで何かと精神的に緊張する時期、
交感神経が優位になっている時期です。
それが過ぎて緊張が取れ、気候も暖かくなってきて、
一気にほっとします。副交感神経が優位の状態です。
あまりにもやる気が起きず、ぼーっとしすぎると五月病というわけです。
動悸 胸の圧迫感 息苦しい 頭痛 めまい 口の渇き 味覚異常 冷え のぼせ 血圧不安定 立ちくらみ お腹の張り 胃腸障害 便秘 下痢 多汗 汗が出ない 生理不順 肩こり 倦怠感 疲れやすい イライラする 不安 落ちこむ …
自律神経は全身の器官をコントロールするため、バランスが崩れると全身の機能に支障をきたして、さまざまな症状が出ます。
症状が一人一人違うように、その原因もまた一人一人違います。 自律神経のバランスが乱れるのには、いろいろな原因が複雑にからみあっていると言われています。自律神経失調症の代表的な原因を上げます。
●生活リズムの乱れ
●過度なストレス
●ストレスに弱い体質・性格
●環境の変化
●女性ホルモンの影響
自律神経失調症は大きく4つのタイプに分けることができます。
生まれつき自律神経の調節機能が乱れやすい体質のタイプ。低血圧、虚弱体質、体力に自信がない人に多い。
心理的な影響が強いタイプ。自分の体調の変化に非常に敏感で、少しの精神的ストレスでも体調をくずしてしまいます。感受性が過敏なため、精神状態に左右されやすいタイプです。感情の移り変わりが体に症状として現れます。
日常生活のストレスが原因、心と体の両面に症状があらわれます。自律神経失調症の中で最も多いタイプです。几帳両で努力家のまじめな性格の人がなりやすいです。
心身症型自律神経失調症がさらに進行するとこのタイプになります。やる気が起きない、気分がどんより沈んでいる、といった「うつ症状」が見られます。 肉体的にも、頭痛、微熱、だるさ、食欲がない、不眠などの症状があらわれます。体の症状の陰に精神的なうつも隠れています。几帳面な性格や、完全主義のタイプが陥りやすいです。
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