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鍼灸と乳がん治療〜かかりつけ鍼灸師とのがん治療〜


【第9回】人の不幸は蜜の味:悪夢の夫婦篇③
(カテゴリー:人間関係)


職場の事務職のおばさまとそのパートナーに、餌食にされていた私。 水に関しては、キッチンとお風呂と洗面所の水回りすべてに特別な「浄水器」を取り付けろ!とのこと。総額50万円。

健康食品は椎茸のナントカエキス1ヶ月5万円と、ローヤルゼリー1ヶ月3万円。 さすがに困ったなと思いながら話を聞くだけ聞かされて帰りましたが、ひどい疲労感でした。「今だけこのお金を出して、エキスやらを飲めば治るのかな」と心が動いたのは確かです。死ぬくらいならお金を出してもいいかもしれない、と一瞬思いました。 精神的にはボロボロに弱っているのです。仕方なかったと思います。

翌日会社に行き、仲の良い同僚にそのことを話しました。 すると皆が憤慨し「あのおばさん、頭おかしいんじゃない!?もう2度とRさんを呼び出さないでほしいと言うから!!」と言ってくれたのですが、職場で顔をあわせるだけにバツが悪いので、話を大きくしないようにと頼み、沈黙と我慢の日々が続きました。

おばさまのパートナーからは毎日のようにLINEが来ました。 「健康食品は早く買った方がいい。そうじゃないとこうしている今もあんたのがんは進行しているんだぞ」と。

「健康食品を売ってくれるナントカさんを紹介します。ナントカさんにはあなたの電話番号を教えました。電話がかかって来ると思うのでよろしくお願いします」と。

その後、そのナントカさんから何度も留守電が入っていました。 「いつ買いますか?もう発送の準備ができています。お支払いは振込でお願いします、いつ振り込めますか?」などなど。最後はお金の話ばかりです。

浄水器も、健康食品も、私が買えばそのおばさまとパートナーは仲介料をもらえたのでしょう。 「買いません。ごめんなさい」と、パートナーにお断りの連絡をしたところ、カエルのキャラクターが怒った顔で「バツ」と両手でジェスチャーしたスタンプがひとつ来ました。そのスタンプ、今でも鮮明に思い出します。

まもなくして、運よく(?)おばさまの派遣の契約が終了。 それから一切連絡はなくなり、縁が切れました。 病気になったら、優しい顔をして近づいてくる人がいます。結構意外な人物です。 お金と命を天秤にかけて売りつけられます。 病気になったら、そんな人物に気をつけてください。

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