四季がある日本では、その季節ごとの特徴を生かした治療が必要です。
治療とは、気候風土と切っても切れない関係なのです。
鍼灸治療は、中国から入って来たものですが、
中国の中でも、寒い地域では発達したのがお灸。
逆に南の方では、お灸はあまり必要とされず、
鍼治療の方がメインでした。
また、インドは、日本とは違う気候風土。
日本の様な四季はなく、一年中蒸し暑い、
その環境で発達したのが、アーユルベーダ。
アーユルベーダでは、オイルをよく使用しますが、
オイルは、最終的には熱を奪い、体を冷やす作用があります。
まさに、蒸し暑いインドには、ぴったりな方法ですね。
以前、冬に、シロダーラ(頭皮に温かいオイルをたらすもの)をやったことがあるんですが、
温めたオイルがかかっている間は温かいのですが、
施術後、だんだん頭が冷えてきて、
冷え過ぎて、気分が悪くなったという経験があります。
頭は熱の出入りが激しいところ、
オイルの影響で、どんどん熱をが出て行ってしまった、
しかも冬だから気温が低いので、さらに冷えた、そんな状態でした。
頭寒足熱というけれど、頭も冷え過ぎはよくありません。
気候風土と治療方法、とても大切なことです。
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