体はいろいろなメッセージ、シグナルを出しています。
鍼灸治療では、
脈、お腹、肌の色つや、顔つき、舌、などから、
体の状態がどうなっているか、鍼灸医術的に判断して、治療をします。
いわば、体からのメッセージを受け取っているのです。
胃が痛い、肩が凝る、腰が痛い、頭痛がする、眠れない、、、
こういった事も、体からのメッセージです。
体からの黄色信号に気付かない、または無視していると、
さらに大きな信号を出すようになることが多いようです。
でも、ずっと気付かない、または無視し続けると、
取り返しのつかない事になることもあります。
逆に、いつもあっちが痛い、こっちが痛いと言って、
医者に行ったり休んだりしている人に限って、長生きする、
って言いますよね。
これは、小さな信号の内に対処しているとも言えます。
五十肩になったFさんは、
最初整形外科に行って、電気をあてられ湿布と痛み止めをもらいました。
しかし、これでは治らないと直感したFさんは友人から勧められ、
鍼灸治療を受けることにしました。
Fさんの体の状態は、
肩以外にも悪いところが目白押し。
目、頭痛、首肩こり、腰痛、婦人科系疾患、むくみ、胃腸、胆石の疑い、、、
などなど、さまざまな不調をかかえていました。
まずは五十肩の治療を中心に鍼灸治療を受けましたが、
それが落ち着いて終了ではなく、
他のところの治療も受けていきました。
次第に不調が和らぎ、あったはずの子宮筋腫や胆石も無くなったのです。
(※鍼灸治療を受ければ必ず子宮筋腫や胆石が無くなるというわけではありません。)
Fさん曰く、「五十肩になってほんとによかった。
でなければ鍼灸治療を受けようと思わなかったから。
五十肩さまさまです。」
病は必ずしも悪いものではなく、
体からのメッセージとも言えます。
人は、痛いから、不具合があるから、なんとかしようとする。
でも治っておしまいでなく、
Fさんのようにそれをきっかけに体全体を見直し、
メンテナンスをするようになる方も大勢いらっしゃいます。
では、命に関わるような重篤な症状はどうなのか?
「もっと早く気づけばよかった。。。
今になって思えば、メッセージはたくさんあった、
でも私は気づかなかった、無視してきたんです。」
そうおっしゃった方もいらっしゃいます。
また、気づいた時、重篤な状態であっても復活し、
その後の人生観が大きく変わった方もいらっしゃいます。
もちろん、変わらない方もいらっしゃいます。
神経質になり過ぎるのもよくないかと思いますが、
体からのメッセージに心を傾けることは大切ですね。
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